医療法人社団 博恵会

リウマチ科

リウマチ専門医による
先進的な治療を行っています

当院ではリウマチ専門医による関節リウマチの専門的な治療を行っています。
リウマチ治療は日々進歩しており、専門家による適切な治療が非常に重要であるとされています。
ご心配な方は是非一度ご相談下さい。

関節リウマチの診断

関節リウマチとは

関節リウマチとは、からだのあちこちの関節の内面をおおっている滑膜(かつまく)という膜に炎症が起こり、関節が腫れて痛む病気です。
進行すると軟骨・骨が壊れて関節の変形や機能障害(使えなくなること)が起こります。
人口の約0.5%、30歳以上の1%がこの病気にかかるといわれています。
30代から50代で発病する人が多く認められ、なぜか女性により発症しやすい病気です。
原因は完全には分かっていませんが、免疫(細菌などから体を守る正常な反応)に異常があります。
遺伝的な問題や、ウイルスや細菌感染などによる影響などが考えられています。
最近では、喫煙や⻭周病との関連が⽰唆されています。

お話をよく聞き、わかりやすい説明を

現在では 2010 年に⽶国および欧州リウマチ学会が合同で新しい分類(診断)基準を参考に、総合的に判断します。
ただし典型的な症状をきたしている場合だけでなく、時に診断に難渋するケースも多く、患者様と医師で症状や検査結果を共有し理解していくことが必要です。
当院では病状をよくお聞ききし、診断に際してはよく病気についてご説明できるように⼼がけております。

関節リウマチの検査

血液検査
診断時には⾎液検査でリウマトイド因⼦を調べます。その後は治療効果や薬物治療の副作用の有無を調べるため、CRP等の炎症反応や軟骨破壊の指数となるMMP-3、肺炎の判断につながるKL-6に加え、一般的な血算や生化学の検査を必要に応じて行います。
X線検査
腫れや痛みのある関節に対して異常ないか調べます。また症状が続く関節には、関節の破壊が進行していないか定期的に検査を行います。
病気の合併症や使用薬物の副作用の有無を見るために、胸部X線検査を行います。
尿検査
タンパク尿や潜⾎反応、尿糖などの検査を⾏います。
骨粗鬆症検査
病気や薬剤を使用することにより骨粗鬆症の発生頻度が上昇するため、早期の診断と必要があれば治療を行います。
MRI
関節の状態をより詳細に調べる場合に⾏います。

関節リウマチの治療

治療は薬物治療・リハビリテーション・手術療法の3本柱です。

薬物治療
  1. 非ステロイド性抗炎症薬(消炎鎮痛薬)
  2. 副腎皮質ステロイド(ステロイド)
  3. 抗リウマチ薬と免疫抑制薬
  4. 生物学的抗リウマチ薬
  5. JAK阻害剤薬
病気の程度や患者様の年齢や既往歴なども考慮して薬物を選択していきます。定期的に検査を行い、薬物の効果と副作用の有無などを見ながら治療していきます。最終的には寛解(症状がなくなり検査の数値も正常値を示す状態)を目指します。当院では、現在認可された全ての治療薬を使用しております。患者様それぞれの状態に応じて、抗リウマチ薬、生物学的製剤(点滴、皮下注製剤)、JAK阻害剤をご相談の上、検討致します。それぞれの薬剤に関しては、情報と経験は豊富であり、ご相談しながら治療薬を選択します。
リハビリテーション
腫脹や疼痛があると関節の動きが悪くなり、その周囲の筋肉が衰えてしまい日常生活の動作に支障をきたすことがあります。当院では理学療法士が早期からそれぞれの患者様にあった運動療法等を行い、関節や筋肉の維持に努めます。運動療法を行う事は、薬物治療と同じ程度にとても大切です。
装具療法
関節に疼痛や変形などがあり機能的に不自由が生じた場合には、疼痛の緩和や日常生活の助けとなります。必要に応じて装具の作製を行います。
手術治療
関節破壊などが進行した場合には必要となる場合があります。手術のタイミングや内容などお伝え致します。